OpenFOAM v1706 を Ubuntu 17.04 LTS にインストールメモ

2017年7月8日

はじめに

OpenFOAM v1706 をソースコードからコンパイルする。コンパイラには Clang を用いる。

インストール対象マシン

Ubuntu Desktop 17.04 LTS (x86_64)。OpenFOAM 4.1 をインストール済み。

パッケージの準備

パッケージを こちら からダウンロードする。

$ mkdir ~/OpenFOAM
$ tar xvzf OpenFOAM-v1706.tgz -C ~/OpenFOAM
$ tar xvzf ThirdParty-v1706.tgz -C ~/OpenFOAM

~/.bashrc に以下を追加。

. ~/OpenFOAM/OpenFOAM-v1706/etc/bashrc

端末を再起動する。"foam" と打って $WM_PROJECT_DIR (OpenFOAM のディレクトリ) に移動できれば OK。

コンパイル

設定ファイルを編集。

$WM_PROJECT_DIR/etc/bashrc

#export WM_COMPILER=Gcc
export WM_COMPILER=Clang

...

export WM_MPLIB=SYSTEMOPENMPI  <-- 確認

コンパイル時に出る警告メッセージを抑制するため、$WM_PROJECT_DIR/wmake/rules/linux64Clang/c++ を以下のように書き換える。

#c++WARN     = -Wall -Wextra -Wold-style-cast -Wnon-virtual-dtor -Wno-unused-parameter -Wno-invalid-offsetof -Wno-undefined-var-template
c++WARN     = -Wall -Wextra -Wold-style-cast -Wnon-virtual-dtor -Wno-unused-parameter -Wno-invalid-offsetof -Wno-undefined-internal -Wno-unused-comparison

端末を再起動。

コンパイル。

$ foam
$ export WM_NCOMPPROCS=4
$ ./Allwmake

WM_NCOMPPROCS を設定することで、コンパイルを並列実行するようにしている。

ParaView のセットアップ

ParaView は 本家 からダウンロードする。

paraFoam で ParaView が起動するように alias を設定する。

alias paraFoam="paraFoam -builtin"

オプションなしでも起動するが、エラーメッセージを抑制するため。