Inkscape メモ

2015年1月18日

はじめに

ベクトル形式の画像編集ソフト Inkscape のメモ。

使用バージョン

  • Inkscape 0.91 Mac 版, macOS Sierra
  • Inkascape 0.48 Windows 版, Windows 7

設定

Mac 版

X の設定

Mac 版は XQuartz で X のアプリケーションとして起動する。Alt が効くように XQuartz の設定をする。メニュー [環境設定...] の [入力] で "Option キーで Alt_L と Alt_R を送信" にチェックを入れる。

日本語化

Inkscape の設定で言語設定を変更できるようになっているが、そこで日本語に設定すると Inkscape が起動しなくなった。日本語化する場合は起動スクリプトを編集する。/Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscape をエディタで開き、以下の行を探す。

[ $_DEBUG ] && echo "Setting Language: $LANG" 1>&2
export LC_ALL="$LANG"

この上に、以下の行を追加する。

export LANG="ja_JP.UTF-8"

起動してみて、日本語のメニューになれば OK。

日本語入力はできなさそうなので、エディタからコピペする。Inkscape 側は X なので、Ctrl+V でペーストする。

設定の途中で数字が入力できなくなったりしたが、XQuarts ごと再起動したりいろいろしていたら直った。

数式を使う

LaTeX のセットアップがされているものとする。WriteTex を用いる。

ここ から最新版のソースコードと、Mac 版の pdf2svg (過去のリリースにある) をダウンロードする。/Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/share/inkscape/extensions の中に writetex.py、writetex.inx を入れる。また、pdf2svg を適当なところに入れる。

/Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/bin/inkscape をエディタで開いて、以下の行を探す。

# save orig, new PATH
export INK_PATH_ORIG="$PATH"
export PATH="$PATH_pkgbin:$PATH_PYTHON:$PATH_OTHER:$INK_PATH_ORIG"

この前あたりに LaTeX と pdf2svg のパスを設定する。

export PATH="/Applications/TeXLive/Library/texlive/2016/bin/x86_64-darwin:$PATH"
export PATH="/Applications/TeXLive/Library/mactexaddons/bin:$PATH"
export PATH=/Applications/pdf2svg:$PATH

Inkscape を起動。メニュー [エクステンション]([Extensions])-[WriteTeX...] で WriteTex のダイアログが出る。

"LateX Source" に LaTeX のコマンドを書く。"$\alpha$" などとして文字が描画されれば OK。 "Latex Command used to Compile" には "xelatex" と "pdflatex" が設定できるようになっている。

パッケージを使う場合は、"Trade above as contents" にチェックを入れて "Preamble File" に usepackage のコマンドを入れればよいようである。

Windows 版

入力ボックスがおかしくなるのを回避

環境変数 LANG に en を設定する。Inkscape を直接起動する代わりにつぎのようなバッチファイルから起動する。

Inkscape.bat

set LANG=en
"c:\Program Files (x86)\Inkscape\inkscape.exe"

初回起動時、メニュー [FIle]-[Inkscape Preferences...] の [Interface] の "Language" に "Japanese (ja)" を設定する。

メニューのフォントをきれいにする。

"C:\Program Files (x86)\Inkscape\etc\pango\pango.aliases" の以下の行

sans = "arial,browallia new,mingliu,simhei,gulimche,ms gothic,kartika,latha,mangal,raavi"
の項目に "meiryo" を加える。
sans = "meiryo,arial,browallia new,mingliu,simhei,gulimche,ms gothic,kartika,latha,mangal,raavi"

数式を使う

LaTeX のセットアップがされているものとする。eqtexsvg の中身を "C:\Program Files (x86)\Inkscape\share\extensions" を入れる。すでにファイルがあるので、上書きする。

メニュー [エクステンション]-[レンダリング]-[Latex 数式] で数式を作成する。"Latex 数式" のテキストボックスの "\(" と "\)" の間に数式を記述する。

オブジェクトの編集

選択

オブジェクトをクリックするか、ドラッグで囲む。Alt を押しながらドラッグすると、軌跡に交わったものが選択される。

背面にあるオブジェクトの選択

Alt を押しながらクリック。

移動

矢印でドラッグ。上のツールボックスで座標を指定することも可能。

移動の制限

Ctrl を押しながらドラッグ。

拡大・縮小・回転・変形

オブジェクトを矢印で 1 回クリックすると、図形の周りの矢印をドラッグすることで拡大・縮小が可能。2 回クリックすると同様に回転・変形が可能になる。上のツールボックスで幅や高さを数値で指定することも可能。

比率を保って拡大・縮小

マウスで拡大・縮小する場合は Ctrl を押しながらドラッグ。ツールボックスにて数値で拡大・縮小する場合は、鍵のアイコンをクリックする。

線の太さを変えないで拡大・縮小

ツールバーの "作用" の "オブジェクトの拡大縮小時にストローク幅も同じ比率で拡大縮小" を無効にする。

コピー

Ctl+C でコピー、Ctrl+V で貼り付け。あるいは Ctrl+D でその場にコピー。

スライドしてコピー

Ctrl+D でその場にコピーして、Ctrl を押しながらドラッグ。

図形の編集

ノードツールで編集ポイントをドラッグ。オブジェクトがパス (ベジエ曲線) であればベジエ曲線の編集が可能。

ベジエ曲線

ペンツールで直線およびベジエ曲線を描画できる。2 点クリックして Enter を押すと直線、数点クリックして Enter を押すと折れ線が得られる。点 (ノード) を打つときにドラッグすると、ベジエ曲線のコントロールポイントとなる。

ベジエ曲線の編集

ノードツールでベジエ曲線の編集ができる。

  • 直線をドラッグすると曲線になる。
  • Shift を押しながらノードをドラッグするとコントロールポイントのバーが引き出される。
  • バーの先端を Ctrl を押しながらクリックするとバーが削除される。
  • Ctrl+Alt クリックでノードを追加できる。
  • ノードを Ctrl クリックしてコントロールポイントに変換できる (あるいは初期状態にできる)。
  • ノードをクリックして Delete キーを押すとノードを削除できる (ただし両側のノードにバーが追加される)。

パスの部分的削除

ノードツールで削除するノード間をクリックし、ツールバーの「2個の非端点ノード間のセグメントを削除」をクリックする。

角度を変えないで線の長さを変える

Ctrl+Alt を押しながらノードをドラッグ。

オブジェクトの属性の設定

メニュー [オブジェクト]-[フィル/ストローク] で "フィル/ストローク" のウインドウが出てくる。ここでフィル (図形の中身) やストローク (図形の枠や線) の色やストロークの幅や線種 (点線など) などを設定できる。

矢印

線を選び、メニュー [オブジェクト]-[フィル/ストローク] の [ストロークのスタイル] タブの始点マーカー、終点マーカーで矢印の種類を選択する。

矢印に色を設定すると、線の部分にしか設定されない。マーカー部分にも色を設定するには、メニュー [エクステンション]-[パスの変形]-[マーカーの色をパスに合わせる] を用いる。

スポイトツール

図形を選択し、スポイトツールで色を選択すると、選択した色が選択図形のフィルに適用される。Shift を押しながら色を選択すると、ストロークに適用される。

影を付ける

メニュー [フィルタ]-[光と影]-[影を落とす...] を使う。

Gnuplot の SVG 画像の編集

グループ化されているので、メニュー[オブジェクト]-[グループ解除] でバラバラにする。線と凡例がくっついているので、領域内で適当に線を引いて、メニュー[パス]-[パスをカット] で分断する。

画像の読み込み

メニュー [ファイル]-[インポート] で画像を選択する。

画像のトリミング

画像の上にトリミング範囲の矩形を作成する。矩形と画像を両方選択し、メニュー [オブジェクト]-[クリップ]-[設定] を選ぶ。

出力

ページサイズの調整

オブジェクトの選択を解除した状態で、メニュー [ファイル]-[ドキュメントの設定] の "ページサイズをコンテンツにあわせて変更..." でマージンを適当に指定して "ページサイズを描画全体または選択オブジェクトにあわせる" をクリックする。

背景の設定

メニュー [ファイル]-[ドキュメントの設定] の "背景" で色と透明度を指定する。

PNG ファイルの出力

メニュー [ファイル]-[ビッドマップにエクスポート...] で "ページ" あるいは "描画全体" を選び、ファイル名を指定して "エクスポート" をクリックする。

EPS ファイルの出力

メニュー [ファイル]-[コピーを保存] で "ファイルの種類" に EPS を指定して出力する。